「健康靴」おすすめの健康的な靴の選び方

リハビリ
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理学療法士とヨガインストラクター(RYT200)をしているくろまるです。32歳ですが、病院、介護施設、パーソナルトレーニングジム、ヨガスタジオなどでさまざまな仕事をした経験で役立ちそうな情報を「情熱」を持って書いています!

この記事は

・歩きやすい靴の選び方が知りたい
・正しい靴の履き方を知りたい
・足の変形が出てきてこれ以上悪くしたくない

このような方向けの記事となっています。

リハビリでは痛みなどを引き起こしている場所に着目するだけではなく、なぜその痛みが出てしまったのかという大元を、動作を見たり触診をしたりして探っていくのも一つのやるべき評価です。今まで多くの方のリハビリに携わらせて頂きましたが、その中で足の不整が大元の原因と考えられる腰痛・膝痛の方は多いなという印象があります。そしてそういう方の靴をみると良い靴のポイントを押さえていないか、今はいい靴を履いているけど聴取すると昔は足に負担のかかる靴を履いていた事が多いです。

そこで今回は足の不整が大きくなる前に、もしくは今の歩き方の改善や痛みの軽減が期待できる、いい靴のポイントについてまとめてみます。どの世代の方もこのポイントを見て自分の靴を考えるきっかけになれば幸いです。

いい靴のポイント

ここで言うおすすめというのは、足の負担を減らす、歩きやすくなることが期待できるということを指しております。そういった観点で考えるとこれらのポイントが挙げられます。

1.足の指の付け根のところで曲がる靴
2.幅広でない靴
3.かかとの補強がしっかりなされている靴
4.足の甲の部分が紐で調節できる靴

これらのポイントを押さえて靴を選んで頂くと、ご自身の足にあったものになると思われます。どうでしょうか?自分が思っていた靴のポイントとは少し違う点もあるかもしれません。なので一つ一つなぜそうなのかを以下で解説します。

1.足の指の付け根のところで曲がる靴

ここでいう足の指の付け根というのは、つま先立ちをした際に曲がる場所を表しますが、靴の底を手で曲げた際に(つま先立ちの時に曲がる方向に)足の指の付け根の部分で靴の底が曲がるかどうかを見ます。もちろん見た後に履いた状態でも、足の指の付け根の部分で曲がるかどうかを確認して下さい。そうでない靴(靴底の中央部分で曲がる、靴底がねじれる)は意外と多いです。

これは素足で歩く時の蹴り出しの際に、指の付け根が曲がるからというシンプルな理由で、靴底の中央で曲がってしまったり、まったく曲がらなかったりという状態だと、足の裏に負担が出てしまいます。

中央で曲がらない靴⭕️
中央でも曲がる靴
ねじれの少ない靴⭕️
大きくねじれる靴

ここからは少し専門的なので、興味のない方は飛ばして下さい。

歩く時の蹴り出しの際には解剖学的に見ると、足の指の付け根で曲がることによって、ウィンドラス機構と呼ばれる足部を安定させる動きが起きます。また距骨下関節が回外方向に動き、足の縦と横のアーチが安定します。

ウィンドラス機構とは

足の指が曲がることで足裏の測定腱膜が張り、足のアーチが安定するとされています。これにより、蹴り出しの際の衝撃に耐えられ、スムーズな蹴り出しへと繋がります。また足の変形なども予防することにつながると考えられます。

距骨下関節とは

距骨下関節とは距骨と踵骨の間の関節になります。距骨下関節が回内方向に動くと足の裏は平坦になる方向に動き、衝撃を分散させることに繋がります。主に歩く際に足裏をついたところから一瞬の片足立ちになる相での衝撃を和らげる意義があります。反対に回外方向に動くことで、足の裏の横のアーチが高まり足部が安定した状態になります。主に足の蹴り出しの際に構造的に安定した状態になる意義があります。

以上の理由から靴を選ぶ際には足底を曲げてみて、足の指の付け根で曲がる靴を選んでみてください。

2.幅広でない靴

2つ目のポイントは幅広ではないということです。こちらは意外な方も多いかも知れません。「日本人は幅広だから」とか「私は幅広じゃないと」と思っている方もいらっしゃるのではないかと思います。もちろん窮屈な靴を履けとか言っているわけではありませんが、幅広すぎると靴の中での横のブレが起きてしまいます。基本的には横幅はピッタリのものを選び、足の甲の高さで調節すると良いです。また指先はピッタリで無く軽く空いていて大丈夫です。

歩く際には極力、進行方向に力を伝えたいのですが、靴の中で横に足がブレてしまう状態ではそれがその力が削がれてしまい、余計な力を使うことになってしまいます。

3.踵の補強がしっかりとなされている靴

3つ目のポイントは踵の補強がしっかりとなされているということです。

靴のくるぶしと踵の間にあたる部分を叩いたり握ったりして、しっかりと固いかを確認します。また履いた際にピッタリとフィットするかどうかも確認しましょう。踵の補強の部分を月形しんと言いますが、この部分がしっかりと固いことでこれも横のブレを抑制することに繋がります。

みなさんは靴の踵を踏んでしまったりしていないでしょうか?踏んでしまうと月形しんが潰れて、安定性がなくなってしまうので、やめた方が良いです。

指の力でつぶせる月形しん❌

4.足の甲の部分が紐で調節できる靴

4つめのポイントは足の甲の部分が紐で調節出来るということです。これはマジックテープの靴などでもそれほど大きな問題にはならないと思われますが、できればというものです。紐であることで自分の足の形に、各部位の引っ張り具合で調節が可能であるためです。足の甲がフィットするようにしっかりと縛るのが理想です。ですが、しっかりと縛ってしまうと脱ぎ履きが大変になってしまい、シニア世代の方には履きづらい靴になってしまうのも事実です。ですのでそういった方は、靴紐が縛れてかつ横にチャックの付いている靴などがおすすめです。もしくは理想よりは安定性が下がりますが、脱ぎ履きがギリギリしやすい紐の縛り具合にするというのも一つの方法です。その場合以下の手順で行います。

1.座って靴を履いた状態で、踵落としの要領で軽く何度か地面に打ちつける様にして踵を月形しんにはめる。
2.靴紐をしっかりと結ぶ。
3.一度靴紐を解き、踵が靴から出るか出ないかぐらいのところに出す。
4.その状態で再度しっかりと紐を結ぶ
こうすることで脱ぎ履きに支障のない程度(手の指で脱ぎ履き出来る)に紐を締めることが出来ます。

まとめ

以上のポイントを押さえるといい靴を選定できると思います。ポイントを押さえた靴を履くと足の負担を軽減でき、膝や腰の関節の痛みの軽減にもつながる事が期待できます。また関節の負担が軽減できるだけでなく、歩行がポイントを押さえてない靴に比べるとスムーズに行えるかと思いますので、ぜひ試して頂ければと思います。

当ブログで紹介している調整法やトレーニングに関しての内容の妥当性については十分吟味していますが、個々の状況によって異なる可能性があります。また作成者個人の見解が含まれている場合や、最新の情報と異なる場合があります。当ブログの情報に基づく全ての行為については各個人の判断と責任の下で行ってください。当該行為における結果等について、当ブログ作成者は一切の責任を負いかねます。個人的な医学的質問ないしご相談には対応しておりません。医療機関にてご相談頂きます様お願い致します。

この記事を書いた人
くろまる

32歳 リハビリ専門家×ヨガインストラクター
資格:理学療法士、全米ヨガアライアンス200
病院、施設、自費診療など様々な経験をし、病気・怪我を未然に防ぎたいと頑張る方に自分の人生の時間と知識を使いたい。解剖学講師やヨガ講師の経験から、「予防」に繋がる記事を日々執筆中!

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