理学療法士とヨガインストラクター(RYT200)をしているくろまるです。32歳ですが、病院、介護施設、パーソナルトレーニングジム、ヨガスタジオなどでさまざまな仕事をした経験で役立ちそうな情報を「情熱」を持って書いています!
今回は「顎の痛み」の軽減が期待できる、自分で出来る顎の調整方法を紹介します。
顎の痛みはなぜ起きる?
顎の関節というのはブランコのようにぶら下がっている構造をしています。
そして口の開け閉めには「口を閉じる筋肉」と「口を開ける筋肉」が上手く動き、さらに左右とも均等に動くことが理想ですが、往々にして人は「使い易い筋肉」を使うことで、その筋肉が硬まってしまいます。それらが積み重なり、口の開け閉めに前後左右のズレが生じていきます。
そうしたズレが顎の関節負担となり、痛みへとつながります。例えば右足ばかりに体重をかけて、しゃがんだり立ったりを繰り返すと、右膝などに痛みが出るのと同じ様なことです。
癖は意識だけでは改善しづらい
癖を改善するために「なるべく左右同じくらい噛む様にする」とか「まっすぐに口の開け閉めをする」など意識することは大事ですが、例えば「姿勢を正そう」と意識した時は良いものの、少し経つと忘れてもとの姿勢に戻ってしまう様に、癖というのは簡単には改善することは難しいです。
本来は個々に合わせて、なぜそのような顎の使い方になってしまっているかを、評価し改善のプログラムなどを作成していくのですが、ブログではそれは困難なので、この記事では調整法をいくつか紹介し、癖が改善しやすいように、顎の環境を整える様な調整法を挙げたいと思います。
顎の動きをみてみよう!
顎の調整をする前に、調整が上手くいったかどうかを判断するために、顎の動きを確かめておきましょう。やり方は鏡などを見ながら、口をゆっくり開け閉めします。その際の下顎の動きがまっすぐに下がるかどうかを見て、まっすぐに下がっていない場合はその軌道を覚えておきましょう。また下顎を開いていく際に最終域で、下顎が開かず頭が上を向く様に動くのもあまりよくないので、それがある場合も覚えておきましょう。
顎の調整方法の紹介
それでは顎の調整方法をいくつか紹介したいと思います。種類が多いので、これらの中で自分が一番硬いなと感じるものなどから取り組んでみると良いと思います。
閉口筋リリース
咬筋マッサージ
まず紹介するのは咬筋のマッサージ方法です。咬筋は耳の下のあたりで、噛むとぼこっと膨れる筋肉です。
1.図を参照に咬筋全体をまんべんなく触ってみる
2.咬筋繊維の下の方より上の方が硬いなど大体のあたりをつける
3.その部分に人差し指の腹を当てる
4.手を細かく震わせるようにぶるぶるする
5.10秒くらい行い、ふわっと筋肉が緩むのを感じる
側頭筋マッサージ
側頭筋は咬筋の際に紹介した図を参照してください。
1.側頭筋全体を図を参照にイメージする
2.指の腹で円を描く様に全体を優しくマッサージする
外側翼突筋マッサージ
外側翼突筋の図は以下を参照してください。
1.顎関節の少し前を人差し指の腹で、咬筋よりも奥に押すイメージで触る
2.細かく震えるように手を動かし、ふわっと緩むまで10秒ほど行う
内側翼突筋マッサージ
内側翼突筋は外側翼突筋の図を参照してください。
1.顎関節の少し前を人差し指の腹で、咬筋よりも奥に押すイメージで触る
2.細かく震えるように手を動かし、ふわっと緩むまで10秒ほど行う
開口筋リリース
開口筋群の場所は下の図を参照してください。
1.下の顎の骨の内側を、頭の方に向かって親指で押す
2.耳の方から顎の先まで、位置を少しづつ変えながら、押していく
3.痛みや硬さを感じる場所にもう一度親指を当てる
4.ゆっくりと大きく10回ほど口を開け閉めする
まとめ
以上の調整を行った後に、もう一度顎の動きを鏡などで確認してみましょう。まっすぐに下顎が開くようになることが目標ですので、何日か継続して行ってみてください。今回は筋肉の調整のみの紹介しました。ですが筋肉の調整だけでは改善が難しい場合、関節自体の操作が必要になってくる場合があります。関節自体の操作は専門家でないと難しい部分がありますので、専門家への相談をお勧めします。
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